【ブログ更新】 沖縄流のCS
東京は、毎日寒い日が続いている。
先日の7年ぶりの東京の大雪には、途方にくれた人も多かったのでは
ないだろうか・・・。
まだまだ春は遠いな・・・と思いながら、年始に行った沖縄の旅を恋しく思う。
例年は、年末年始は自宅でゆっくり過ごすことが多いが、今年は思い切って、
沖縄八重山4島巡り(石垣島、西表島、由布島、竹富島)の旅に出かけた。
「寒いときに温かい所に行くなんて本当に贅沢」と友人に言われたが
沖縄は本当に気候も人も温かい。
中でも、亜熱帯植物の中を船で巡るマングローブクルーズで見た
サキシマオオノキという樹齢400年の根っこの凄さには驚いた。
樹齢400年・・・気の遠くなるような年月そこで、じっと耐えているその姿に、
「自分のいる場所で、根を張ってしっかり頑張れ!」と言われているようにも感じた。
海はどこもきれいだったが、竹富島のコンドイビーチは、今度は是非夏に訪れたい。
星砂の浜で、星の砂を探したが、なかなか見つかるものではないらしい。
川平湾では、残念ながら雨が降ってしまったが、天気であればエメラルドグリーンの海が
広がっているそうだ。それでも、グラスボート(船底がガラスになっている)に乗船し
海底のサンゴ礁や熱帯魚を十分に楽しんだ。
そして、沖縄で受けた人の温かさも印象深い。
一緒に行った母親は肉が食べられないため、事前に旅行社に伝えておいた。
ホテルでの夕食で、レストランの入り口でスタッフが待ち構えていて、
名前を言うと女性のスタッフが「お待ちしていました!お一人様お肉以外のお料理で
お席をご用意しています」と笑顔で応対してくれた。
それだけでも感じがいいが、さらにその後で料理を持ってきてくれた男性スタッフも
「お肉が駄目だと伺ったので、海老に変更させていただきましたが大丈夫でしょうか」と
控えめで且つやわらかな笑顔で聞いてくれた。
感じの良いホテルだなぁと思って、改めてホテル内のスタッフの様子を見ていると
皆笑顔で感じが良い。やはり、サービスの基本は笑顔だ。
(石垣島シーサイドホテルの皆さん、大変お世話になりました!)
また、土産店でも沖縄流のCSに思わず笑顔が漏れた。
琉球真珠の土産物屋で、60代位の女性二人連れが黒蝶真珠のネックレスを買おうか
買うまいか迷っている姿が目に入った。どうやら、デザインは気に入っているのだが
真珠を縁取りしている台がシルバーであることが気になるらしい。
友人らしき女性が、「自分が気になるならやめたほうがいい」とアドバイスしていたので
スタッフがなんというのかと興味を持ってみていたところ、(東京であればこういうときに
「いいえ、お客様こちらのシルバーは黒くならない加工がしてあって・・・)などとアピール
するのだが、そのスタッフは笑顔で「そうですね。せっかくデザインを気に入っていただけたので
嬉しいですが、シルバー素材が気になるようでしたら無理には・・・」と感じのよい笑顔で
商品をお客様から預かっていた。更には後ろにいた年配のスタッフが、「また来たらいいさぁ」と
沖縄言葉で笑顔で声掛けする様子に、その場にいた全員から「アッハッハ」と笑いが起こった。
結局、そのお客様は名残惜しそうな表情で、お店を後にしたが、きっとこの後立ち寄る
琉球真珠のお店で購入するのではないかと思った。
なぜなら、思わず私も欲しくなってしまうような笑顔と、嫌みのない引き方だったからだ。
人は押されると引くが、引かれると逆に欲しくなる・・・。
スタッフ本人が意識していたかは別にして、沖縄流のCSに学んだ一コマだった。
まだまだ寒い東京の冬・・・。
沖縄のCSを思い出して乗り切ろう!
シニアコンサルタント 秋葉正枝